アパートの鍵交換

築40年は経っているだろうと思われるアパートの鍵交換に対応しました。
使われている鍵はショウワの7680錠というタイプのものがつかわれていました。
こちらの鍵は古いものになりますが、今でも現役で使われています。
特にスチールドアによく使われています。公団住宅でもよく見かけるものです。

今回相談していただいたお客様は出かけるときに鍵を閉めて抜こうとしたらそのまま抜けなくなってしまったのだそうです。
シリンダーの部分が消耗していて不具合が発生したということが考えられます。
古い鍵だったのでバンピングすると鍵を抜くことが出来ました。しかし、再びこのようなトラブルが起こる可能性があるということを考えて、新しい鍵に交換させていただくことにしました。

交換するにあたってまず錠まわりをきれいに磨いて部品に適切な潤滑剤を注入していきます。それから新しいシリンダーを装填しました。

また、これまでのシリンダーより防犯性の高いディンプルキーに交換させていただくことにしました。

故障の状態によっては錠部品をまるごとすべて交換することもあるのですが、今回はそのようなことはありませんでした。使えるものは引き続き使用します。

部品の劣化がそれほどなかったのが不幸中の幸いといったところでしょうか。
使用方法によってはもっと劣化していてもおかしくない古い鍵です。
お客様にも喜んでもらえたのでよかったです。

防犯ガラスについて

ガラスがはめ込まれているドアや窓は防犯対策としてガラスを普通のものではなく防犯ガラスにしている家庭も多いかもしれません。
家の防犯対策のなかでもガラス窓関係の相談はとても多いです。不安を抱えながら生活している人も少なくはありません。

防犯対策としては防犯ガラスは効果的です。
お客様自身でも「防犯ガラスに交換して欲しい」と依頼してくる人は多いです。
防犯ガラスは割れないものだと思っている人も多いです。
しかし、防犯ガラスはガラスの一種である限り、どうしても割れてしまいます。一般のガラスとくらべても打撃に強い性質を持っていて、ガラスに施された中間膜などの特殊層によって突き破りにくくはなっています。

しかし、それでも一定の基準を超えた打撃を受けるとガラスである以上割れてしまいます。
よほど防犯ステージの高い防犯ガラスでないと難しいといえるでしょう。

ですから、肝心なのは侵入者に時間をかけさせるというポイントです。
時間がかかればガラス破壊の好意を諦めさせることができます。
防犯ガラスに絶対を求めることはできませんが、ある程度の効果は期待できるでしょう。

さらに安心を求めるのであれば強固な面格子を取り付けたり、ガラス戸に補助錠や音のなるセンサーなどをつけることで空き巣を撃退できる強い環境にすることができます。

鍵が開かない!

鍵が開かないという相談を受けました。
問題は築35年の一戸建ての玄関ドアでアルナというメーカーのスチールドアが使われていました。
ドアにも、サムラッチ錠やケースロックなど各部品に「ALNA」の刻印がありました。

錠一式はウェスト社のものでした。シリンダーだけがアルファ社のものが使用されていました。これはちょっと珍しいケースです。

ケースロックが壊れてしまってドアが開かなくなるというトラブルがあったということで鍵交換に対応してきました。

鍵をさして回そうとしても動かなく、サムターンも回らないという状態になっていたそうです。

今回の交換作業はサムラッチハンドルは掃除すればきれいだったのでそのまま使用し、スプリングだけを交換しました。
トラブルの原因となっていたケースロックとシリンダー、そしてサムターンはウェストの純正品を使用することにします。

玄関ドアは少し加工して金物を取り付け、ドアのスイングを調整して作業を完了させます。
このように鍵の交換やちょっとした修理をするだけであと10年は使用できるようになりました。
大げさなリフォームをしなくても玄関をできるだけ長く大切に使い続けることができるのです。
お客様も当初はリフォームしないといけないと思っていたそうです。しかし、鍵や一部の部品だけの交換で済ませることが出来ましたのでリフォームするより安上がりに済ませることが出来ました。

オカムラの業務用金庫

事務機器メーカーであるオカムラの業務用金庫の開錠に対応しました。
こちらの金庫は観音開きの扉になっていて、鍵とダイヤルを合わせて回すという金庫にはよくあるタイプの開け方です。
お客様はダイヤル番号が合っているのに何故か金庫が開かないと言っていました。

鍵はちゃんとあるので変換ボックスのダイヤル番号を正確に探り当てるというのが今回の作業内容になります。

番号は合っているのに開かないというのは他のところでなにか問題が起きているということが考えられます。

ダイヤル部分をゆっくり回しながら触聴診します。すると通常聞こえるはずのある金属音が抜け落ちていることに気づきます。

ボックスの裏蓋が外れかけているのではないかということを予想しながら作業をしていきます。
しかし、本当に裏蓋が外れてしまうとそれはそれでやっかいです。ですから、慎重に慎重にダイヤルを回していきます。ハンドルに適度なテンションをかけていって確認していきます。
もし裏蓋がはずれてしまうと不正解錠防止装置が働いて金庫が正常に開かなくなってしまうのです。

さて、このような緊張の時間が2時間ほど経過しました。カンヌキにやや反応があったので最後の切り札を試してみました。すると・・・・

なんとガチャっと気持ちのいい音をたてて開きました。
調べてみると実際に裏蓋のビスが一本外れていて一本も外れかけそうな状態になっていました。
外れることなくあけることができてホッとひと安心しました。