オカムラの業務用金庫

事務機器メーカーであるオカムラの業務用金庫の開錠に対応しました。
こちらの金庫は観音開きの扉になっていて、鍵とダイヤルを合わせて回すという金庫にはよくあるタイプの開け方です。
お客様はダイヤル番号が合っているのに何故か金庫が開かないと言っていました。

鍵はちゃんとあるので変換ボックスのダイヤル番号を正確に探り当てるというのが今回の作業内容になります。

番号は合っているのに開かないというのは他のところでなにか問題が起きているということが考えられます。

ダイヤル部分をゆっくり回しながら触聴診します。すると通常聞こえるはずのある金属音が抜け落ちていることに気づきます。

ボックスの裏蓋が外れかけているのではないかということを予想しながら作業をしていきます。
しかし、本当に裏蓋が外れてしまうとそれはそれでやっかいです。ですから、慎重に慎重にダイヤルを回していきます。ハンドルに適度なテンションをかけていって確認していきます。
もし裏蓋がはずれてしまうと不正解錠防止装置が働いて金庫が正常に開かなくなってしまうのです。

さて、このような緊張の時間が2時間ほど経過しました。カンヌキにやや反応があったので最後の切り札を試してみました。すると・・・・

なんとガチャっと気持ちのいい音をたてて開きました。
調べてみると実際に裏蓋のビスが一本外れていて一本も外れかけそうな状態になっていました。
外れることなくあけることができてホッとひと安心しました。